4月8日(土)宮城県古川高等学校にて、コロナウイルス流行以来初めての、オフラインによる出張授業を開催いたしました。
今回のイベント開催に至ったきっかけは、生徒からの1通のメールでした。その生徒は、「学校での学びだけでは社会や自分自身について知ることができないという中で、進路選択を早い時期から迫られるという現状に違和感」を抱えており、通常は先生方からのご連絡でスタートする出張授業ですが、初めての生徒発案イベントとなりました。その思いに賛同した生徒と合わせて、計13名の運営生徒と5名のJSBNサポートメンバーが力を合わせて、約4ヶ月間設計を行ってきました。
テーマである『踏み出せ!はじめの一歩』には、2つの意味が込められています。1つ目は、イベントをターニングポイントとして、新しい一歩を踏み出してほしいという思いです。イベントは変わるきっかけであり、ゴールではない。だからこそ、このイベントから変わっていこう。そのような熱意が込められています。2つ目は、だるまさんが転んだというゲームから発想を得ました。だるまさんが転んだでは、地域によって子供たちが手を繋いで「はじめのいーっぽ」とジャンプをして、ゲームを始めることがあります。この話から、「自分が転んでもみんながいるから大丈夫」と、1人じゃ踏み出せない一歩を前に進められるような雰囲気を作り上げたい。そのような利他の心が込められています。
当日のイベントには、約100名の生徒と27名の社会人/大学生ゲストにご参加いただきました。今回は任意参加のイベントで、参加する生徒が少なることも予想されましたが、運営生徒が全体説明の時間を設け、さらにポスターを自主制作し張り出すなど、主体的な働きかけを行った結果、対象であった新高校2,3年生の約4分の1が参加する結果となりました。設計自体も忙しい中、並行して広報も行った運営生徒は、イベント当日も頼りになり、我々サポートメンバーが進言しなくても、自分たちでやるべきことを決め、行動をしていました。
イベント内容としては、全体会でゲストの自己紹介を行った後、グループに分かれてゲスト講話やディスカッション、行動宣言等を実施し、最後に全体会で希望者が行動宣言を行うという流れで進みました。最初は、参加生徒も緊張した面持ちでしたが、最後の全体会では明らかに表情が和らいでおり、ゲストとのセッションで次に繋がる何かを得た様子でした。また、最後の希望者による行動宣言では、約15名の生徒が立候補して全体の場で発表をするなど、テーマであった「はじめの一歩」を踏み出した姿も多く見られました。
生徒さんからは、様々な感想が寄せられました。
「自分の可能性が広がるような行事でとても楽しかったです。」
「初めて話せた先輩や日頃会えないような大人の方とお話できて貴重な経験になりました。」
「一歩を踏み出すことがちゃんとできたと思います!!これからも一歩を踏み出すことが出来るような人になりたいです!」
まさに運営生徒が目標としていた「生徒のはじめの一歩」に繋がるイベントを実施できたのではないかと思います。運営生徒の皆さん、4ヶ月間お疲れさまでした。一緒に走れたことを誇りに思います。
最後に、サポートくださった古川高等学校の先生方、お力添えくださったゲストの皆様に、この場を借りて改めて心より御礼申し上げます。
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